Soul Driving ver2 アルファロメオ乗りの野望と戯言

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...... 2023年07月20日 の日記 ......
■ 究極のブレーキングドリフト走行 & FFドリフト走行の解説   [ NO. 2023072001-1 ]

俺個人の分け方なので一般的な話しでははいけど、エエ映像がユーチューブにあったので、また改めて解説しようと思います。
これらの映像が永遠に存続すれば、この内容も活きるけど、もし映像が消滅したら、意味不明な感じになってしまうのが難点ですね!!www


「FFドリフト走行」と「FR車のドリフト走行」との違い。

もう何度も言ってることですが、FR車のドリフト走行をFF車で模倣(コピー)した走りを「FFドリフト走行」と呼んでいます。
で、このFR車の「ドリフト走行」の一番の特徴は、コーナーに入る前からドリフト走行状態。つまりドリフト走行しながらコーナーに進入して、ドリフト走行状態のままコーナーを出ることになります。
で、常にドリフト状態を作り維持するには、アクセルを煽りながら走ることになります。アクセルを踏み切ってパワーを掛け続けるとスピンするからですね。
だからアクセルを踏んでリヤを流しつつ、アクセルを戻してスピン寸前でリヤの流れを止めつつ、そしてまたアクセルを踏んでリヤを流して、またアクセルを緩めてリヤの流れを止めつつ、以下省略と。
で、上手いドリフターはこの動作をギクシャクさせずに、そこそこのスピードを維持しながら出来るわけですね。

これがFF車だと全く違う動作になります。
FF車はアクセルを踏んでパワーを掛けることでリヤを流すことは出来ませんからね。
FF車でリヤを流すにはサイドブレーキでリヤタイヤをロックした状態でコーナリングします。


で、FF車はどうやってドリフト走行状態を作り維持するかというと、コーナー手前で直ドリ状態に持っていくには、直線部分を超速いスピードを出す必要があります。

3速のギヤをホールドしたままコーナーの手間からアクセルオフでドリフト状態にして維持しながらコーナー出口を目指しますが、高いギヤのままシフトダウンすることが出来ないのでドリフト走行中にメッチャ失速していきます。
左手はサイドを引いたり降ろしたりをリヤの流れを感じながらコントロールしてるからシフト操作は出来んし。

高い進入速度の勢いでフルロックしたリヤタイヤを横に流すわけです。

この状態を直線で行って、その状態を維持しながらコーナーに入っていくのが「FFドリフト走行」になります。
つまり直線でドリフトして、その状態でコーナーに入っていくというわけです。

直線部分でドリフトするには、右コーナーと仮定して、3速高回転域(が理想。時速は約100キロ)からコーナーの遥か手前でアクセルオフと同時にサイドブレーキでリヤフルロック。フルロックしてら右にステアリングをパキ切り!!
するとリヤタイヤは流れるモードに入る瞬間を感じ取ったら、即フルカウンターを当てる。フルカウンターを当てると同時にアクセルオン!!
これで直ドリ状態になってますんで。この状態でコーナーに入っていきます。
つまりこの状態ではまだ直線です。

直線部分で「アクセルオフ」「サイドロック」「パキ切り」「フルカウンター」「フルカウンター直後にアクセルオン」
この流れね。パキ切り直後にリヤタイヤが流れようとするのを感じ取ってからフルカウンターを当てにいくと。
勝手に当たるカウンターを待っていたら100%スピンするので、勝手にカウンターが当たる前に自分から当てにいくのがポイント。つまりリヤが流れる直前にカウンターを当てにいくと。でも結果的に流れると同時にフルカウンターになるからね。
そしてフルカウンターを当てた直後にアクセルオンが二つ目のポイントかな。
「待ち」を入れないのがポイントやね。速度が高いから「待ち」を入れると(リヤが流れるのを待つと)コントロール不能に陥るからの。

この走り方を誰から教わるでもなく、自分で見つけるまで少し時間が掛かったかな。

他のFFドリフトの達人の走りを見て、そして見い出したわけやけど、本人たちに直接「そう走ってるやろ?」と聞くと…「いや? 違うけど??」という返事が!!
「違うんか〜い!!」とwwww
そう、達人は感性だけで走ってる風なので、具体的に解説するのは皆苦手みたいですwwww
つーか、他人には教えないもんなんかもしれんね。

俺が教えたFFドリフターは皆コレで直ドリからコーナーに入っていけるようになってたから、これでOKだと思ってるけどね。



練習方法は、まずは「サイドターン」から!!
サイドターンは1速でやるものなので、1速で8の字が切れるようになればサイドターンは合格。
サイドターンはターンであってコーナリングではないから、コース走行で使えるテクではないのな。あくまでもパイロン場で使うテク。

サイドロックは「山野哲也式」オンリー。
ステアリングを切ってから行うサイドロックでは、全ての操作が間に合わなくなるから、必ず「山野哲也式」で!!
これならブレーキパッドもノーマルでイケるしな!!


そしてこの「8の字サイドターン」を2速で行う練習をパイロン場でやります。
2速全開域からのサイドターンは、コース走行でもジムカーナでも、普通はやりません。やったら怒られる可能性があります!wwww

でもこの2速サイドターンこそが「ブレーキングドリフト走行」になります!!( ̄∀ ̄)


サイドターンの延長なので、直線でドリフト状態を作る直ドリはありません。
つまり、「ブレーキングドリフト走行」は、FR車のドリフト走行を模写した「FFドリフト走行」とは全く別物となります。

「サイドターン」も「ブレーキングドリフト走行」も、リヤタイヤが流れるまでアクセルを開けない「待ち」時間があります。
これも大きな違いのひとつですね。

直ドリって普通では有り得んのんよ!!www
「165/60R14」等の山無しタイヤを空気圧3キロぐらい張って、時速100キロぐらいで完全にサイドロックして、直線部分でステアリングをパキ切りして、リヤが流れるモードに入ると同時にフルカウンターを当ててアクセルを開けながらコーナーに入っていく。
これって普通のコーナリングではないからの!!wwww
というか、コーナーではなく直線部分でやってるので、道幅は直線の部分の幅しかなく、その幅の中でカウンターステアを当てながらコーナーを目指してドリフト走行している状態が「直ドリ」なので!wwww
これが楽しいのよ!wwww

フルウエットだと「175/60R14」のバリ山のネオバやポテンザで同じ操作をするねんな!!
2コーナーまで完全に横向きで行くねんな!! フルウエットやとwww


普通の感覚でこの走りは有り得んな!wwww

ま、兎に角FFドリフト走行は普通の感覚ではないからね!!
「コーナーに入る遥か手前でシフトダウン無しのギヤホールド」「ロングサイドでリヤタイヤをフルロック」「パキ切り即フルカウンター」
「スピンしないようにアクセルを踏みながらコーナーへ進入」

コレな↑www FF車のコーナリングは普通は曲がる時はアクセルオフでないと曲がらないからな!!
グリップ走行の「ブレーキングドリフト走り」も、ターマックラリーで多用する「ブレーキングドリフト走行」も、ジムカーナの「サイドターン」でも、アクセルオフが基本中の基本。
そしてフットブレーキやサイドブレーキを使って減速GとコーナリングG(横G)をコントロールすることでリヤタイヤを横に流すわけな。

ところが「FFドリフト走行」では、高めのギヤのままロングサイドによるリヤロックの状態でスピン寸前の状態を維持してアクセルを開けてコーナーに入っていくわけな。
時速100キロ前後で3速ホールドのロングサイドなのでアクセルを閉じたらスピンするからね。
時速80キロ前後で2速ホールドのロングサイドでも可能だけど、ギヤ比が低いとトラクションが掛かりやすいから、トラクションがちゃんと掛かったらドリフト状態は終了してグリップします。
卍を切る時はこれでいいねんけどね。S字コーナーを振りっ放しで切り返す時はカウンターステアを戻さずにやるねんけど、これを文字だけで解説するのは難しいwwww
解説するだけなら自分がやってる内容をそのまま書くだけやけど、それを読んだ方に理解出来るように書くのが難しいねんな。
因みに横乗りしてもらってドリフトしながら解説しても伝わらんし!!wwwww


話しを元に戻してと。
2速サイドターンの要領でコーナリングするのが「ブレーキングドリフト走行」
このブレーキングドリフト走行を多用するのがラリー競技です!!!




この走り方を「ブレーキングドリフト走行」と呼ぶのは俺独自の呼び方やけどね。
ブレーキングドリフト走行はサイドロックによって流します。
流し始める位置は「コーナーに入ってから」
そしてトラクションを掛ける位置は「クリッピングポイント」(以下「CP」)
普通のコーナリングにリヤタイヤをロックさせることで流しているから、「FFドリフト走行」のように直ドリしながらコーナーに入って来ないと。
そして流す位置も「CP」まで。
これをFR車によるドリフト走行と比較すると、FR車のドリフト走行の3分の1程度しか流していないことになります。
一般的にドリフト走行と言われているドリフトは、なんせコーナーに入る前から流して、コーナーを出ても流してるからね。

その間、FR車はアクセルを開けたり戻したりしながらリヤの流れをコントロールしてるわけやけど、当然のことながら全然速くはないわけな。
対するFRドリフトの模倣である「FFドリフト走行」はドリフト状態を長く続ける為には、直線でどれだけ加速して速度を乗せるかに掛かってくるから、攻めて攻めて攻めまくります!!( ̄∀ ̄)
ギヤ比もなるべくクロスしててファイナル比も低いのが理想。フロントタイヤをサイズダウンによって外径を小さくしてファイナル落とすのは俺の常套手段。ただしロードインデックス値は守ると。

で、このターマックラリーで多用される「速いドリフト走行」である「ブレーキングドリフト走行」は、実は一般的なFRドリフターには不評なフシがあるねんな。

俺も最初はこの「ブレーキングドリフト走行」しか出来んかったわけで。
だから常にコレで走ってたのだが、備北ハイランドでいつもドリフト走行会を開催している某有力ドリフターから「何でそんな走り方するの??」と言われたことがあるねんな。
「FF車やからこういうもんとちゃうんかな??」ミタイナ返事をした記憶やねんな。

俺のFFドリフトというのは、90年代にビデオで見た「WRC」(世界ラリー選手権)のFF車で「ルノー・クリオ」「シトロエン・クサラ」「プジョー・306」等やったから、これでヨシとしてたんやけど、FRドリフターには不評であることを知ったわけな。

ま、兎に角コーナーへの進入速度が高くないと「サイドターン」も「ブレーキングドリフト走行」も「FFドリフト走行」も、そしてグリップ走行である「ブレーキングドリフト走り」も成立せんのな。
しかし、どうもこの「速さ」と「ドリフト状態がFR車の3分の1程度」というのが、FRドリフターから見たら違和感になったのかなと。


当時は俺も「FFドリフト」とは言わずに「Fドリ」と呼んでたわけやけど、ある有名FFドリフターから、「Fドリっていう呼び方は、FRドリフターからの差別用語の一面もあるけどな。」と教えられての。

そん時に思い出したのが某有力ドリフターが言った「何でそんな走り方するの??」と言われたことな。
後輪が駆動していないFF車で、FR車と全く同じことが出来るわけないのは、どう考えても当たり前やと思ってたけど、全ての人がそう思ってるわけでないことを知ったわけね。


で、FRドリフターにも納得出来る走りを目指して練習を重ねるわけな!!( ̄∀ ̄)
俺は練習好きな面があるので、別に苦でもないしな。どうやったらFR車のようにドリフトしながらコーナーに入っていけるかを実走で試しながら模索するわけよ。
1コーナー手前が広い備北ハイランドでメッチャ練習したね。スピンして止まっても1コーナーの手間付近なわけなwwww


しかし、思い起こせば、ドリフト走行会ではFRドリフターからは「何でそんな走り方するの??」と言われ、ジムカーナ練習会では「何ちゅう走り方するねん!!」と怒鳴られwwww
それが俺の「ブレーキングドリフト走行」時代な!!wwww


でもターマック・ラリーでは映像を見てもらってわかるように、ラリー界では当たり前なのよ。
フランス車が多いね。イタリア車は最後のノーマルベースのラリー車、フィアット・プントが気を吐いているけど、衝突安全ボディーの為、フランス車より重かったそうです。
んで、シトロエン・C2が結構出てきますが、これは現在でも世界ラリー選手権のトップカテゴリーで活躍しているダニエル・ソルド選手の若い頃の映像がいくつか映ってますね。
スペイン国内選手権と世界ラリー選手権でS1600クラスのチャンピオンを獲得したブレーキングドリフト走行の達人やからね。ダニ・ソルド選手は。
若き日のセバスチャン・オジェ選手も映ってますね〜!
そして日本車ではスズキが頑張ってたな。S1600クラスは。

S1600はFF車のままやけど、後のS2000クラスでは4WD化された車両になるから、S2000に参戦していたグランデプント・アバルトが最後の世界選手権に参戦していたイタリア車な。
でも市販車とかけ離れた4WD車やから、限りなく市販車に近いS1600のプントの方が親近感あるわな!( ̄∀ ̄)
イタリア車でFFドリフトを続けるなら、アルファ・145の次はプントかなって考えてたくらいやからね。

今はS2000クラスはWRC3になってるのかな。
世界選手権で2駆のクラスはもう無いみたいなので、このS1600クラスがWRCの下位カテゴリーでブレーキングドリフト走行世界大会にしてイタリア車(フィアット・プント)が走ってた最後の世界選手権かと。

プントのネタはいろいろあるからまたそのうちに…
でも今回も話しを詰め過ぎたなwwww お陰で内容が薄くなってもうたわ!!wwww


今回いろいろお話しした直ドリ進入の練習は、今なら奥伊吹のパイロン場があるけど、それ以前は備北ハイランドのBコースしかなかったな。とか。体験談と思い出話しは尽きんかな。
まぁ、まだまだあるのでまた語っていこうと思ってるけど、基本的な内容は同じなwww 自分の走らせ方を語ってるだけやけどねww

アルファロメオ・145のドリフト走行画像は全て奥伊吹での走りで、走り方はココで解説した走らせ方になります。

名阪スポーツランドCコースでは1コーナーから2コーナーまで繋げる走りは「FFドリフト走行」で、1コーナー以外は全て「ブレーキングドリフト走行」で走ってましたね。直線が短いからね。
というわけでブレーキングドリフト走行のネタはまだあります。JWRCのS1600クラスの映像もまだあるし!( ̄∀ ̄)


最後に一言!!
「ブレーキングドリフト走行」はコーナーは入り口からCPまでな!!(^O^)/




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↓ FF車をオーバーステアにコントロールしてリヤを流すドラテクの解説はコチラ ↓

2023年1月25日  FFドリフト走行とは違うブレーキングドリフト走行とブレーキングドリフト走りの解説
2023年2月5日   FFドリフト走行とは違うブレーキングドリフト走行とブレーキングドリフト走りの解説 その2
2023年2月17日  FFドリフト走行とは違うブレーキングドリフト走行とブレーキングドリフト走りの解説 その3

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